自作のパーツや治具などを紹介します。
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自連タイプ カプラー
機関車はKATOナックルカプラーに交換しているので、貨車も車掌車はナックルカプラーに交換していました。ただ、貨物の編成を柔軟にしたい、連結間隔を狭めたい、KATOとTOMIXを併結したい、などの思いがあり、いっそのこと、自分で自動連結器タイプのカプラーを作ってしまおう、と思い立って取り掛かった物です。
目標は、出来るだけ多くの貨車に対応できること、突き当て連結が出来ること、KATOナックルと連結出来ること、として、試行錯誤しながら設計、試作を繰り返して、やっと完成しました。(したつもり?)
カプラーは、旧来からあるアーノルドカプラーのT字形タイプと、最近のTOMIX製の2軸貨車などで採用されているセンターピンで支えるタイプを作りました。
2部品の構成で設計して、線路上での突き当て連結ができるようにしており、解放は片方の車両を持ち上げることで切り離します。自動連結器風には仕上がったかな。
光造形3Dプリンタで作成しているので、拡大すると積層痕が見えますが、遠目ではわからないと思います。
上がT字形で、KATO、TOMIX、MICROACEなど、旧来のアーノルドカプラーを交換するだけで使えるはず!でしたが、アーノルドカプラーは、カプラーが上に持ち上がって連結するので、そのままではカプラーが持ち上がってしまい、突き当て連結ができないので、押えパーツやカプラーポケットも作っちゃいました。
上のボギー貨車用は、写真のタキ以外にも、コキ、ホキなどの他、旧型客車のスハ43系などにも使っています。下は、KATO製のワム80000ですが、カプラーポケットの内側が独特の形で、カプラーの持ち上がりを防止できなかったので、センターピンタイプのカプラーポケットを製作して、カプラーポケットごと交換しています。
TOMIXの貨車への装着ですが、上が最近の貨車でセンターピンのタイプ、下は古い物で、カプラーポケットが外れるT字形のタイプです。どちらも交換のみで、自連タイプになりました。
TOMIXの最近のコキ107などにもT字形のタイプが使えました。
ただ、MICROACEのホキ34200を交換しようとしたところ、T字部の高さが低いカプラーポケットで、少しカプラーを削る改造が必要でした。各メーカーさんでは実車感を出すため、工夫されているようで、全ての車両にアドオンでとは、なかなか行かないようです。
KATOの2軸貨車で、連結間隔の比較です。下が自作の自連タイプ、上は標準のアーノルドで、一応、R249曲線は問題なく通過できます。
連結器の種類と連結状態は、以下の感じです。左から、自作の自連タイプ同士、KATOナックル、KATOカプラーNと、それぞれ連結しています。どれも問題なく走行できます。
自連タイプカプラー ボギー貨車用(コキ106/タキ1000等)
最近、KATO製のコキ106が入線し、コキ107も導入を計画中なので、自連タイプカプラーに交換しました。
しかしながら、カプラーポケットの形状が変わっていて、従来のボギー貨車用の押えパーツが付かなかったので、新規に作ってみました。
コキ106はグレー台車なので、グレーのレジンで製作しています。まだ、塗装はしていませんが、それらしい色になりました。UVカットのためには塗装が必要ですが(汗)
コキ106とコキ107は、同じカプラー押えが使えると思っていたのですが、コキ107が入線したので、カプラー交換しましたが、カプラーポケットの形状、寸法が異なっていました! カプラーポケットの幅を0.4mmくらい削ぎ落し、カプラー押えの突起を削れば取付けられたのですが… 何でKATOさん変えたのだろう!?
KATO製コキ106に取付けた状態です。左2つは押えパーツの横と上から見た状態で、パーツとしては1個です。
台車だと、こんな感じです。カプラ側からはめ込む形で取り付けています。
カプラー取付け状態の比較で、上からアーノルド、自連タイプ、自連タイプ+押えパーツです。押えパーツを取付けると、若干、カプラーの自由度が制限されますが、R249くらいのカーブは問題ありません。
車両に取り付けた比較です。写真の倍率があっていないので、車間はイメージですが、雰囲気は良くなったと思いますが、いかがでしょうか?
従来の押えパーツも、こちらに統一しようと思ったのですが、カプラーポケットの高さが、ホキやタキとコキ106/107で異なっているので、そのままでは使えず…共通化を検討中です。
【追記】
カプラー押えを工夫してみました。
旧タイプのカプラーポケットの隙間の高さに合わせて、ツメを伸ばしたのですが、近年の隙間が低い車両にも使えるように、ツメの高さを簡単に変えられるよう折れる形にしてみました。
コキ106やタキ1000など、カプラーポケットの隙間の高さが低い車両は、ツメを折って装着します。
タキ43000など、以前からの物には、ツメをそのままで装着します。(黒色ですが形状は同じです)
これで、ボギー台車の車両は共通化が出来ると思います。
ちなみに、旧客のスハ43系や郵便・荷物列車セットにも使えました。
自連タイプカプラー KATO コキ107用
KATO製でも、コキ106とコキ107では、台車のカプラーポケット形状が変わっていて、ボギー貨車用では取付けできないので、専用に製作してみました。
以前に記載のコキ106より、カプラーポケットの幅が広く、連結面側の上部が斜めになっています。これに合わせて、カプラー押えが動きにくいように、形状を変更しました。
これで、線路上での突き当て連結も可能になり、アーノルドカプラーより車間も詰まったので、良い感じだと思います。
コキ107同士を連結すると、こんな感じです。
KATO製EH200で、ナックルカプラーに交換済の車両と連結すると、こんな感じです。
もう少し長さを詰めても良いのかもしれませんが、多くの車両で使うには、このくらいがちょうど良さそうです。
KATO キハ85系 ディテールアップ
KATO製 キハ85は好きな車両なのですが、実車はヘッドライトに透明のカバーがあるのですが、模型では再現されておらず、ヘッドライト周りの窪みが気になり…
光造形3Dプリンタで制作してみました。曲面にフィットさせたり、透明感を出すのに苦労しましたが、やっと見た目で許せるくらいの仕上がりになってきました。 細かい部品なので、造形不良も多くて…
パーツ自体は、こんな感じです。左がキハ85 200/1100用、右がキハ85用です。キハ85は特急マークのカバーも作っていますが、フィット感が今一つなので、再設計が必要です(汗)
それと、キハ85 200/1100番台の左側のジャンパ管が特徴的なので、それも再現したくて作ってみました。蓋が開いて2本のホースがループしている状態を再現してみました。雰囲気は出たと自己満足しています。
ライトカバーの取付けとジャンパ管も取り付けました。写真だとわかりにくいですね。もう少しアップの写真も載せておきます。
どちらも、左がライトカバー取付け後、右がオリジナルです。雰囲気は伝わるでしょうか。
室内灯
新幹線や寝台特急などのフル編成を組むと、室内灯も金額がかさむので、テープLEDを使った自作の室内灯を取り付けています。
車両は、ほぼKATO製なので、車両端から集電板を差し込む形です。
簡単に組み立てられるように、FDM式3DプリンターでベースとテープLED固定部品を製作しています。
構成は、こんな感じです。FDM式3Dプリンターで透明のフィラメントを用いて、少し粗目に造形しています。これにより、多少の散光と減光の効果を期待していますが、実際は高価があるのか…
テープLEDの固定は、やはり3Dプリンターでコの字の部品を作って、パチン止めできるようにしています。
組立後は、こんな感じです。車両への取付けも、集電板を曲げて差し込めば完成なので、簡単です。
中心ピン
古いボギー貨車の台車を外そうとしたら、中心ピンが折れてしまいました。
流石に40年も経つと、プラ部品も劣化しますね。
これからも破損する車両が出てくるかも!? と言う事で中心ピンも自作しました。
光造形3Dプリンターで、高靭性レジンを用いたので、多少の曲げ、撓みに強いはず。
古いタキ43000の折れてしまった中心ピンの代わりに。
ちなみに、連結器も自作の自連タイプに交換しています。
汎用ジャンパ管
キハ85系用に作ったジャンパ管ですが、他の車両にも使えそうなので、汎用に製作してみました。
ロストワックスのメーカー既製品などもありますが、サイズが少し大きいような気がしたので、自作してみました。
車両改造することなく、ゴム系接着剤で貼り付けるだけを考えて製作しました。取付けの安定化や作業性は良くないですが、スカートに穴をあけるなどは不要です。
雰囲気は出せるのではないかと、これまた自己満足しています。
左右セットで機関車の両エンドに取付けると10両分になります。
拡大すると、こんな感じです。左のジャンパ管は、埃が着いたまま撮影してしまいました(汗)
KATO製EF65P形とキハ85に、それぞれ取り付けた状態です。
キハ85系は、元々ジャンパの表現が無いので、取り付けるだけです。
EF65はコックの表現があるので、本来なら削り取りたいところですが、あえて、そのままの状態で、上からゴム系接着剤(セメダイン スーパーX2)で張り付けてみました。
これでも雰囲気はだいぶ変わりました。
TOMIX コキ107用自連タイプカプラー
最近のTOMIX製ボギー貨車は、カプラーポケットに金属のパーツをかぶせる形でカプラーを押さえているので変更が難しく、そのまま自連タイプカプラーを装着しても、跳ね上がってしまい突き当て連結が困難でした。
いろいろ考えた末、カプラー側の形状を変更して対策しました。 簡単に形状を変更して製作できるのが、3Dプリンタの良い所ですね!
カプラーカバー(右下)を外した所です。
カプラーのネック部分に突起を設けて、跳ね上がりを防止する形状にしてみました。
試作を重ねる中で、TOMIX製コキ107のカプラーポケットは、KATO製コキ107より若干長い(車端からはみ出る)ようなので、ネック部の長さも0.5mm短くしています。
上は通常のタイプで、下がTOMIX製コキ107用です。
TOMIX製の貨車を多くは所持していないのですが、同様の構造の車両には使えると思います。
台車に装着すると、こんな感じです。カプラーの突起がカプラーカバーと、ほぼ同じ高さ(厳密には0.2mm低く設計)です。
車両に組み上げると、こんな感じです。左がTOMIX製コキ107、右がKATO製コキ107です。
カプラーの飛び出し位置が、ほぼ同じになったと思います。
突き当て連結も可能になりました。
グレー色のレジンを切らしていたので、黒で製作しましたが、グレー色が届いたら再製作してみます。
自連タイプカプラー KATO コキ200用
KATO製コキ200が入線しました。
自連タイプカプラーを取付けようとしたところ、これまたカプラーポケット形状が、微妙に違っていて取付けできず、専用品を製作しました。
カプラーポケットは、コキ106やタキ1000と同じような形状ですが、微妙に幅が広く、高さが低いようです。
KATOナックルカプラーとも連結が可能なので、これでコキ106、コキ107、コキ200の混成編成が楽しめます!
自連タイプカプラー TOMIX 旧二軸貨車
かなり古いTOMIXの二軸貨車を所有していますが、カプラーポケットが小さくて、跳ね上がりを防止する細工が出来ていなかったのですが、TOMIXコキ107など用が使えるのでは!?と気が付いて交換してみました。
こんな感じの車両で、TOMY HONG KONGと刻印されています。40年くらい前の車両だと思います。
しかし、微妙に高さ関係が違っていて、首振りができず固定されてしまいます。
いろいろ試行錯誤の結果、こんな感じの形状と高さで落ち着きました。
TOMIX コキ107にも付けてみましたが、問題なく突き当て連結もできて、走行も大丈夫でした。共通品で対応車両を増やせそうです。
自連タイプカプラー TOMIX ボギー台車用
TOMIX製シキ1000が入線したので、早速、自連タイプカプラーの対応を考えました。
カプラーポケットは、コキ107などと同じような形状です。
試しに、コキ107など用を取付けたところ、大体は良いのですが、ネック部の突起が、ちょっとだけ高い?大きい?ような…首振りが少しきついかな!?
金属製のカバーを上から取り付けるコキ107などと、下から取り付けるシキ1000では、微妙に寸法関係が違うようです。
前記の旧2軸貨車用では、首が振らないくらいきつくなってしまいました。
と言う事で、ネック部の突起を見直しました。0.数mmの世界ですが(汗)
取付けは、台車裏側の金属のカバーを外して、アーノルドカプラーと入れ替えるだけです。
組み立てるとこんな感じで良さそうです。
いつもの、KATO製の機関車でナックルに交換した車両と連結してみました。
連結も走行も全く問題ないようです。
これはこれで良いのですが、TOMIX用にコキ107など用、旧2軸貨車用と今回の物で、同じような形状で3種もあると混乱するので、今回の物をコキ107や旧2軸貨車にも取り付けてみました。
若干、上下に遊びはありますが、突き当て連結には全く問題なく、走行も安定しているので、今回の物に統一しようと思います。